日記

・前にも書いたような気がするけどマジでやりたいネトゲが無い。
っていうかネトゲ自体が全盛期の7,8年前に比べて衰退しすぎてる。
原因はスマホゲームがあまりにも急成長したことと、PSやwiiなどの家庭用ゲーム機でオンライン対戦ができるようになったことだと思う。
一昔前は家にいながら全国の人と繋がる手段はネトゲしかなかったが、今ではスマホや家庭用ゲーム機で繋がれるが故にわざわざPCでゲームをする必要がなくなった。
スマホならいつでもどこでも簡単に、家庭用ゲーム機ならPCのスペックなどを気にせず大画面で楽しめる。


ネトゲから人が去っていることを実感するのは、サーバーがどんどん統合されていくときだ。
ファンタジーアースゼロFEZ)ではもはやサーバーが総統合され、ついに一つになるそうだ。
自分がずっとやっていたメイプルストーリーも3年前くらいは15個あったサーバーが今では3つに統廃合されている。

もはやサーバーを統合しなければゲームが成り立たないほど人がネトゲから消えている…
一昔前、僕たちネトゲプレイヤーにこの未来を誰が予想できただろうか。
今現在ネトゲをやっているものはコアなファンである古株しかいない。
彼らはもはや狩りをしてレベル上げをするわけではなく、ただただ一日中置物のようにキャラを放置して、時折古株同士でチャットとなれ合いを楽しむだけなのだ…。
運営側は新規プレイヤーキャンペーン!などと新規を呼び込もうとしているが一向に新規層増える気配はなく、新規でネトゲを始める人間はほぼ0と言っても過言ではないレベルに達してる。



ただ、実際にネトゲをやっていて衰退の一途をたどるのも頷ける点は少なからずある。
大きな点はバランスの崩壊だろう。
例えばカウンターストライクオンライン(CSO)というFPSだ。
CSOは今でこそメジャーなゲームモードになったが、当時はまだ真新しかった「ゾンビモード」をいち早く実装したパイオニア的存在だと言ってもいいと思う。(それ以前にもゾンビモードは何らかのゲームであったかもしれないけどあくまで個人目線で)
ゾンビモードはゾンビ側と人間側に分かれ、ゾンビ側は人間を全員感染させたら勝ち、人間は時間いっぱい生き残れば勝ちという非常に楽しいモードだった。
袋小路に集団で逃げ込み集中砲火を浴びせてくる人間チームに、ゾンビチームはあの手この手で感染を目論見る…そんな駆け引きが楽しめるゲーム「だった」。

それが今ではどうか?
超~武器という課金アイテムが実装され、それを持つ人間側は袋小路に逃げ込めば、よほどのことが無い限り課金アイテム集中砲火しまくりで負けることが無くなってしまった。
駆け引きもくそも無い。ゾンビはただただ死を待つだけ、時間が過ぎるのを待つだけなのだ。
課金アイテムが楽しいモードをぶち壊していったと言っていいだろう。



運営も非営利組織ではない。利益をあげなければいけないからこそ飽きられないように、また新規ユーザー獲得のために新しいモードやシステム、アイテムなどを実装していく。
ただ本当にそのバランスを取ることは難しいのだろう。
強い武器を少ない出現確率で、さらにガチャ方式で実装すればユーザーは喜んで金をじゃぶじゃぶ落としていくだろう。
その強い武器をみんなが持ち始めたら、更に強い武器を実装し、その強い武器をみんなが持ち始めたら…
結局その繰り返しで最終的には崩壊しか道は残されていない。


メイプルストーリーもそうだ。
ビックバンというメイプルの根底を覆すような大型アップデートがあってから、全てが変わった。
確かに装備をビックバン以前より強くすることはできるようになった。レベルだってビックバン前より5倍くらい上がりやすくなった。
でも求めていたことはそういうことではなかった。
手を伸ばせばすぐに届く強さ、レベル、装備、そんなものに誰が憧れるだろうか。
レベルが上がりにくいからこそもっと頑張ろうと思う、頑張ってレベルを上げてあのスキルを使いたいと思う、あのボスを倒してみたいと思う。
装備の強さがそうそう手に入らないからこそ、なんとしてでも最強武器を創り上げようと思うし、そのためにゲーム内のお金を頑張って工面する。
みんなそういうところに楽しさを見出してきたはずだ。
簡単に強くなれる、簡単にレベルが上がる世界にもはや目標も居場所も存在しないのだ。
100人の古株が居たとして、98人は恐らくビックバン前のほうが好きだったと答えるだろう。




とにかく、今はネットゲームは終焉に向かっている。
あと数年もすればもしかしたらネトゲビックネーム達がこぞってサービス終了するかもしれない。
そうなったとき、原因はスマホや家庭用ゲーム機に移行したユーザーにあるのか、それとも目先の利益を優先してユーザーを後回しにした運営にあるのか…。
自分はもう一度だけ8年前のメイプルストーリーのようなネットゲームが、救世主が現れることを祈るばかりだ。