日記

ランニング

・思い立ったらすぐ動かないとウズウズしてしまう性格の僕。

今日のこと、夜ご飯を食べてのんびりテレビを見ていたらなんか走りたいぞ?走りたいぞ走りたいと自分の中でトレーニング中の野球選手みたいな感情が沸々と湧いてきて、弟に中学時代の体育館履きと体育着を借りて家を飛び出した。想定コースは家から近くの神社まで走り折り返して戻ってくるというコース。大体2kmくらい(僕の体感で)。準備運動はしないといかんと思い念入りにアキレス腱を伸ばし、いざスタート。快調だった、快調そのものだった。まるで自分の足ではないかと思うくらい軽やかに跳ね、心臓は鋼鉄のように疲れを知らず、いつまでも体全体に血液とスタミナを送ってくれた。初夏の夜の涼しい風が僕のシャツを膨らまし、自分は一体何をしたいのだろうか?何を目的に生きているのか?と考える余裕まで与えてくれた。高校で剣道を辞め、運動を一切してこなかった僕がここまで走ることができることに感涙の涙を流しながら家についた。普段では味わえない気持ちの良い夜だった。嘘。全部嘘。走り始めてから5分も経たないうちに僕の肺活量は限界を迎えトボトボと川辺を歩いていた。早く家に帰りたい…でもせっかく中間地点まで来ちゃったから予定コースから帰ろう…と街灯すらない真っ暗な神社裏をとぼとぼと歩いた。僕とすれ違う人が居たらかなりビビるだろう。汗で髪は落ち武者のようで格好は部活帰りの中学生そのもの、それなのに顔は親父顔の男が真っ暗な道を俯きながら歩いているのだから、いつ通報されてもおかしくないだろう。あまりにしんど過ぎて叫びながら歩こうかと思ったが、本当に通報されかねないので心の中で思い切り叫んでおいた。

もうすぐ本格的な夏が来る、午前中は暑いが夜はきっと少し風を感じることができるだろう。そんな中、午前の暑さも忘れ夏の夜に溶け込めたらどれだけ幸せなことだろうか。僕は絶対に二度と走らない。